アフィリエイトで会社を設立したいと思っている人も多いのではないでしょうか。
実際に、最近では副業ブームでブログの人気が増しており、アフィリエイトで報酬を獲得できることで、個人事業主ではなく法人になるという方も増えてきているような印象があります。
そこで、この記事ではアフィリエイトで会社を設立したいと思っている人に向けて、アフィリエイトで会社を設立するメリットや注意点、デメリットについて詳しく紹介していきます。
アフィリエイトで会社を設立するメリットとは？
アフィリエイトで会社を設立するメリットは、以下の4つです。
- 法人税が適用される
- 社会的な信用が増す
- 経営者という立場になれる
- 給与を経費にできる
法人税が適用される
アフィリエイトで会社を設立することで法人税が適用されます。
法人税は、最大でも23.2%なので個人事業主の場合と比較して、税金の負担を抑えることが可能です。
個人事業主の場合は、最大で住民税と所得税の合計で55%が課税されるので、半分以上が税金として持っていかれる可能性があります。
しかし、法人の場合は最大でも23.2%と個人事業主の半分以下の税率で抑えられているので、毎月の収入が数百万円になる場合は、法人でアフィリエイトをやった方がいいでしょう。
一方で、アフィリエイトで会社を設立して法人税が適用されるということは、法人住民税のように赤字でも支払わなくてはいけない税金については、会社自体の利益がなくても支払わなくてはいけません。
社会的な信用が増す
アフィリエイトで会社を設立することで、社会的な信用が増します。
個人事業主の場合でも、一定の信用を得られる可能性はありますが、法人として事業を行っている方が銀行などから信用を得やすいです。
法人の場合、登記を行い会社の代表者や住所などが明確に公に公開されています。
一方で、個人事業主の場合は個人の情報を公に公開する義務がありません。
そのため、信用を得にくいと言えるでしょう。
その他にも、営業の面でも法人化をすることで大きなメリットがあります。
大きな法人の場合は、個人事業主だと信用が低いため契約をしないことも多いです。
特に、アフィリエイトの場合、ASPなどから広告を依頼されることがありますが、大きなアフィリエイト法人になると広告を掲載したい法人から直接広告宣伝の依頼を受けることもあります。
その際に、運営会社が法人であるということで、信用を得やすいことも多いです。
経営者という立場になれる
アフィリエイトで会社を設立することで、経営者という立場になれます。
個人事業主の場合は、あくまでもフリーランスという立場なので社会的な信用が低いだけではなく、対外的な肩書きとしても弱いです。
一方で、会社を設立して経営者という立場になることで、対外的には会社の社長ということにもなり、初めて会う人などからも信用されやすいというメリットもあります。
給与を経費にできる
会社を設立することで、給与を経費にすることができます。
法人の場合は、自分に対して支払った役員報酬も経費にすることができ、家族に対しての給与を認められやすい傾向にあります。
そのため、アフィリエイトで多くの利益を得ている場合、給与を経費にできるのは大きなメリットでしょう。
特に、アフィリエイトの場合、在庫が必要ないので経費として計上できるものが少ないのが特徴です。
その点で、アフィリエイトで会社を設立して、自分や家族への給料を経費として計上することができれば、売上から経費として引ける部分が大きくなり、結果的に所得の金額が圧縮されて、税金の支払い金額を抑えることができます。
ただし、役員報酬は年度の初めに決めた金額を変更できないので、その年の売り上げを加味した上で無理のない金額に決めていく必要があります。
アフィリエイトで会社を設立する際の注意点
アフィリエイトで会社を設立する際の注意点は、以下の3つです。
- 定款に関連事業も記載する
- ASPの登録情報の変更が必要
- 自宅で登記をしない
定款に関連事業も記載する
会社を設立する際には、定款に事業内容を記載します。
アフィリエイトの場合は、アフィリエイトだけを行うのであれば定款には「インターネット広告業」と記載すれば問題ありません。
しかし、アフィリエイトで会社を設立して会社の規模を大きくしていく中で、アフィリエイト以外の収益の柱を確保していきたいと考えることも多いでしょう。
実際に、アフィリエイトを行っている法人の中でも、アフィリエイトで得た利益をもとに実業に手を出したり、不動産投資などを行っていることもあります。
このような場合に、定款には会社で行う事業をすべて書かなくてはいけないという規則があるので、もし他の事業も展開していく予定があるなら、先に定款に将来的に予想される関連事業についても記載しておくと良いでしょう。
ASPの登録情報の変更が必要
アフィリエイトで会社を設立する際には、ASPの登録情報の変更が必要になります。
ASPの登録情報は、個人事業主の場合は個人の情報を記載することになりますが、法人としてアフィリエイトを行う場合は、法人の情報を記載しなくてはいけません。
その点で、多くのASPに登録している場合は、全てのASPで法人用アカウントの開設もしくは法人情報への変更が必要になってくるので、気をつけるようにしましょう。
自宅を登記をしない
アフィリエイトで会社を設立する際には、自宅を登記をしないようにしましょう。
アフィリエイトの場合、自宅でも行うことができ一人でも事業として成立させられるのが大きな魅力です。
そのため、自宅を登記をしようと思う人も多いのが事実です。
しかし、登記を自宅で行なってしまうと、自宅の住所が公に公開されることになります。
特に、アフィリエイトの場合、特商法の関係で事業所の住所をメディアやブログに記載しなくてはいけないこともあり、登記している住所を公開しないといけない可能性が高いです。
そのため、自宅での登記は避けるようにして、レンタルオフィスなどの住所で登記をするようにしましょう。
アフィリエイトで会社を設立するデメリットとは？
アフィリエイトで会社を設立するデメリットは、以下の3つです。
- 税理士の顧問料が必要になる
- 設立にお金がかかる
- 個人の資産と会社の資産を分ける必要がある
税理士の顧問料が必要になる
アフィリエイトで会社を設立すると、税理士との顧問契約が必要になります。
会社を設立すると、個人事業主と違い経費の精算がより細かく必要になるだけではなく、決算を作成して公開するなど、個人事業主とは違う税金の処理を行わなくてはいけません。
また、これらの処理には時間がかかることや難しいことから、経営者ではなく税理士や会計士に依頼することがほとんどです。
そのため、アフィリエイトで法人を設立する際には、ほとんどが税理士と顧問契約を結んでいます。
顧問契約を結ぶ際には、毎月数万円の顧問料が必要です。
一方で、税理士と顧問契約を結ぶことで、税理士が決算処理を行ってくれたり、経費となるものを教えてくれたり、お金のプロの目線から専門的に教えてくれるので、会社を健全に経営させていくためには、税理士との顧問契約は必須でしょう。
設立にお金がかかる
会社を設立する際には、お金がかかります。
これを法定費用と言い、株式会社の場合は20万円前後、合同会社の場合は6万円前後です。
株式会社と合同会社で法定費用が異なるのは、合同会社の場合は定款作成後の定款認証費用が必要なく、また登録免許税も株式会社の1/3程度に抑えられているからです。
そのため、特段理由がない場合は合同会社で会社を設立するといいでしょう。
合同会社と株式会社の主な違いは、株式の発行有無です。
株式会社の場合は、株式を発行することができるので外部からの出資を集めやすく、また将来的にIPOなどを目指している場合は、株式会社での法人設立が必要になります。
しかし、アフィリエイトの場合、ASP事業ではなく、あくまでもアフィリエイトメディアを運営する立場であればIPOまで行かないことがほとんどです。
そのため、設立費用の面から合同会社を選ぶ方が得な部分が大きいでしょう。
個人の資産と会社の資産を分ける必要がある
アフィリエイトで会社を設立すると、個人の資産と会社の資産を分けて考える必要があるのがデメリットのひとつでしょう。
個人事業主でアフィリエイトを行っている場合、アフィリエイトで得た利益をもとに家賃を払ったり、住宅を購入したり、自動車を購入するなど自分の意思でアフィリエイトで得た利益を使うことができます。
一方で、法人としてアフィリエイトを行う場合は、法人の利益はあくまでも法人の利益なので、自分のために使うことはできません。
そのため、例えば家の家賃を支払いたい場合は、アフィリエイトで得た法人の利益を役員報酬という形で自分に対して払い出し、その中から支払うことになります。
このように、会社の資産と個人の資産を分けて考える必要があるので、今まで個人事業主として事業を行ってきて、アフィリエイトの利益を自分のために使えてきたという環境からは少し変わるので注意しましょう。
特に、アフィリエイトの場合、法人を設立しても一人で行うことが多く、フリーランスのような形態のままのことが多いです。
そのため、会社の資産と個人の資産を分ける必要があるという点には、慣れておくことが必要になります。
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まとめ
アフィリエイトで会社を設立する際には、メリットだけではなく注意点も多いので気をつけるようにしましょう。
経営サポートプラスアルファでは、個人でも法人でも独立を少しでも考えている人のご相談に乗らさせていただいております。
相談は何度でも無料なので、お気軽にご相談ください。