少子高齢化が進むにつれて、子供の数が減ってきているという問題があります。
一方で、子供の数が減ることで、親の一人当たりの子供にかけられる教育費が上がるとも考えることができるでしょう。
そこで、最近人気が高いのが学習塾の開業です。
この記事では、学習塾を開業するメリットや、学習塾を開業をする際のポイントについて紹介していきます。
学習塾を開業するメリットとは?
学習塾を開業するメリットは、以下の3つです。
- 一定の需要を見込める
- 開業コストを抑えられる
- 集客がしやすい
一定の需要を見込める
子供への教育という需要は消えることなく、親の資金力によって子供にかけられる教育費も変わってきます。
実際に、ソニー生命の調査によると「子供の学歴や能力は親の教育費が多くを占める」と思っている人が6割を超えているというデータもあります。
このように、子供を育てる親御さまは子供に対して教育をするのは、親の役目でありそこに対してお金を惜しむべきではないと考えていることも多いです。
開業コストを抑えられる
学習塾を開業するメリットの1つに、開業コストを抑えられることがあります。
学習塾の場合は、在庫が必要なく用意するものはテナントと講師、備品です。
また、講師は学習塾の開業者が自ら行う場合、必要ないことも多いでしょう。
その点で、開業コストを抑えられるというのは大きな魅力です。
また、学習塾の場合、大手の学習塾の場合は都心や駅近のテナントに入っていることもありますが、アットホームな雰囲気を売りにしてる学習塾の場合は、自宅で学習塾を開業していることもあります。
自宅で学習塾を開業することで、テナントとして入居するための費用を抑えることができ、その分親御さんの月額料金の負担を抑えることができます。
学習塾などで子供に付加的な教育を受けさせたいと思っている親御さんが多い一方で、資金面の問題から子供を学習塾に通わせることができない人も多いです。
そのため、開業コストを抑えて、その分月額料金を抑えることができると、新たな客層を開拓することができるかもしれません。
集客がしやすい
学習塾の場合は、集客のしやすさも開業するメリットの1つです。
学習塾は、子供からの口コミで入塾希望者が来ることも多いです。
特に、学校の近くで学習塾を展開している場合は、特定の中学校・高校からの生徒が多くなることもあります。
このような地域特性を活かすことができれば、他の業態よりも格段に楽に集客を行うことが可能です。
学習塾を開業する際のポイントとは?
学習塾を開業する際のポイントは、以下の3つです。
- ターゲットを明確にする
- 塾紹介サイトへの登録などWEB集客を行う
- 地域特性を踏まえた通いやすさを優先する
ターゲットを明確にする
学習塾を開業する際には、ターゲットを明確にすることが重要です。
大きなターゲットとしては、年齢が考えられるでしょう。
学習塾と一言で言っても、中学受験向けの塾・高校受験向けの塾・大学受験向けの塾と三つに分けることができます。
また、その中でも補習塾としての役割を担うのか、発展的な学習を行うための塾として定義付けるのかなどで分類が可能です。
例えば、中学受験生向けの塾の場合は、中学受験をする小学生がターゲットになるので、一般的な小学生ではなく、より発展的な学習を望んでいる子供や親御さんであることが想像できます。
また、中学受験生向けの塾の場合は、学生自身が自分で塾を選ぶことは少なく、年齢的にも親御さんが通う学習塾を決めることが想像できるでしょう。
そのため、中学受験生向けの塾を展開する場合には、親世代が読むようなWEB媒体や雑誌などに広告を出すことが有効でしょう。
また、中学受験生向けの塾の場合は、子供が一人で通うこともありますが、親御さんが送迎することも考えられるので立地としては、駅近で明るい道で塾までいけるだけではなく、周辺に駐車場などがあるといいです。
このように考えると、ターゲットを明確にして開業することのメリットが感じられると思います。
また、高校生向けの塾の場合は、大学受験をしたいと思っている受験生の中でも、東大・京大などの上位校を目指している学生なのか、大学に行ければどこでもいいと思っている学生向けの塾なのか、はたまたAO入試などで特殊な入試形態で合格したいと思っている受験生なのか。
このように、受験生の属性も大きく変わってきます。
そのため、ターゲットを剪定する時には、年齢だけではなくどのような属性の学生に対して、どのような目的を達成できるのかを訴求できるといいでしょう。
塾紹介サイトへの登録などWEB集客を行う
学習塾を開業する際には、学習塾の紹介サイトへの登録が必須です。
学習塾の紹介サイトとは、塾のポータルサイトのようなもので、親御さんはこのようなサイトから塾を比較することが多いです。
特に、学習塾の場合は多くの塾を比較して検討するという方が多いです。
比較して検討する項目は様々ですが、単純に価格だけではなく、学習塾の場合は通いやすさや雰囲気なども比較項目になるでしょう。
このように、多くの塾を比較して考えるからこそ、比較の対象になるためにも学習塾の紹介サイトなどポータルサイトに登録することが重要です。
また、学習塾の紹介サイトの中には、ターゲットに対して広告を出稿できるサイトもあります。
このような広告を活用することで、より多くの親御さんや学生に対して学習塾の周知をすることが可能です。
地域特性を踏まえた通いやすさを優先する
学習塾を開業する際には、地域特性を踏まえた通いやすさを優先するようにしましょう。
都心の場合は、電車での交通網が発展しているので、電車で通う学生が多いと考えられます。
そのため、駅近で繁華街ではなく、落ち着いた道で行けるような立地にあるほうが学習塾としては良いと考えられるでしょう。
一方で、地方の場合は学生が自転車で来ることも多く、親御さんが車で送迎することも想定されます。
そのため、駅近のように交通の手段が便利なところに立地することが前提の上で、駐輪場や近隣に車を停められる場所があるなどを重視するといいでしょう。
このように、学習塾への通学手段は地域によって大きく異なります。
そのため、地域の特性を理解した上で、どのような立地で学習塾を開業すれば学生が通いやすいかを考えましょう。
学習塾の開業がおすすめの理由とは?
学習塾の開業がおすすめの理由は、以下の3つです。
- 経験から教えられることが多い
- 効率的に収益をあげられる
- フランチャイズで開業できる
経験から教えられることが多い
学習塾の開業がオススメな理由の一つが、自分の経験から教えられることが多いことです。
例えば、自分が大学受験をして東京大学に入学したという場合、その経験から学生に対して教えられることも多いでしょう。
特に、学習塾の場合は勉強を教えることはもちろんのこと、どのように勉強すればいいのか、またどのようにすれば目標を達成できるのかを教えることも重要です。
その点、過去に自分自身も成功経験がある人は、学生に対しても教えやすく、また学生としても成功している人から聞く話なので、理解しやすい部分があるでしょう。
効率的に収益をあげられる
学習塾の開業がオススメな理由の一つが、収益を効率的に上げられることです。
例えば、集団塾の場合で1クラス15人の学生がいる場合、週に1回の授業で月謝が1万円だと、1クラスあたりの月の売り上げは15万円です。
また、授業時間に関しても90分を1つのタームとして、夜5時から9時30分までの間を授業時間としても3回転することが可能です。
授業日を平日の週5日とした場合、1週間あたり15クラス開講することができます。
この場合の月の売り上げは200万円以上です。
また、これは1人の講師のみで授業を行っている学習塾という想定なので、複数人の講師を雇って同じ時間に複数のクラスを展開できるようになると、その分売り上げをあげることができます。
このように、効率的に売り上げを立てれるのも学習塾の開業がおすすめの理由です。
フランチャイズで開業できる
学習塾は、自分のブランドでも開業することはできますが、フランチャイズとして開業することもできます。
学習塾のフランチャイズで有名なのは、東進衛星予備校や武田塾です。
フランチャイズで開業することで、学習塾のブランドを使って集客を最初からある程度見込めることや、開業までのサポートが手厚いことは大きな魅力でしょう。
その他にも、フランチャイズで学習塾を展開しているフランチャイズ本部の中には、フランチャイズ展開するための資金の融資などを行ってくれるところもあります。
このように、資金面でのサポートがあるのも、フランチャイズで学習塾を展開していく大きなメリットです。
まとめ
学習塾を展開する上では、ターゲットを明確にすることが重要です。
ターゲットを細かく設定できることで、ターゲットのニーズにあった学習塾を作ることができ、結果的に大きな収益をあげれるということも多いでしょう。
また、学習塾を開業する際には、フランチャイズ方式でも開業できる場合も多く、大手ブランドの看板をもとに学習塾を展開できることは、学習塾での勤務経験がない場合などにはメリットにもなります。
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