絵を描くことが好きな人や、写真を撮ることが好きな人は将来的にはデザイナーやグラフィックデザインの分野で、独立したいと思っている人も多いのではないでしょうか。
実際に、デザイナーやグラフィックデザインなどは個人のスキルがそのまま独立するための手助けになるので、スキルが高い人の場合、独立しても案件を獲得しやすいというのが事実です。
そこで、この記事ではデザイナーとして独立する際の流れや、デザイナーとして独立して成功しやすい人の特徴について紹介していきます。
デザイナーとして独立する流れとは?
デザイナーとして独立する流れは、以下のようになっています。
- デザイン制作会社で実績をつける
- 副業でクライアントワークを行い案件を受注する
- 個人事業主として独立する
デザイン制作会社で実績をつける
デザイナーとして独立する際には、デザイン制作会社で実績をつけるようにしましょう。
デザイナーと一言で言っても、インテリアデザインやグラフィックデザイン、キャラクターデザインなど様々な分野でのデザインがあります。
そのため、デザイン制作会社を選ぶ際には自分が得意としているデザイン分野で、実績のあるデザイン制作会社に入社するようにしましょう。
また、デザイン制作会社の場合は学歴なども重要になる一方で、ポートフォリオが重要になることも多いです。
そのため、デザイン制作会社に入社する際には、ある程度自分がどういう絵を描けるのか、どういうデザインが得意なのかのポートフォリオにまとめておくといいでしょう。
また、デザイン制作会社の中には芸術大学・美術大学などからしか採用しないというところもあり、大手の広告代理店のクリエイティブ部門に入りたい場合は、東京芸術大学や多摩美術大学などトップクラスの美術大学からしか入社できないことも多いので、デザイン分野で長けているだけではなく、過去の実績や学歴なども重要になることは覚えておきましょう。
副業でクライアントワークを行い案件を受注する
デザイン制作会社である程度デザイン制作の経験を積むことができたら、副業でクライアントワークを行い、案件を獲得できるようにしましょう。
デザイン制作会社の中には、副業を禁止しているところもありますが、副業を禁止していないところでは自社での仕事の他に、自分で副業としてデザイン制作を行うことができます。
副業でデザイン制作を行う理由は、クライアントワークを学ぶことができるためです。
会社でデザイン制作を行っている場合、クライアントワークなどは会社の営業部門や上司などが行うことが多いでしょう。
しかし、独立する場合はクライアントワークを含め自分で全てやらなくてはいけません。
その点で、副業で営業の仕方からクライアントとのコミュニケーションの取り方までを学んでいくようにすると、独立した際にもスムーズに案件に携わることができます。
個人事業主として独立する
デザイナーとして独立する際には、最初から法人として独立するのではなく、最初は個人事業主として独立する方がいいでしょう。
一般的に、年収が1千万円に満たない場合は個人事業主として営業していた方が、税金面での負担が小さくなると言われることが多いです。
また、デザイナーの平均年収は独立している場合でも500万円前後となっているので、そこまで高収入になる可能性はないと言えるでしょう。
そのため、最初は個人事業主で独立する方がいいです。
また、個人事業主として独立した後にある程度経験を積むことができると、デザイン事務所として法人化することも考えましょう。
デザイン事務所として法人化するためには、多くのクライアントからデザイン案件を受けるだけではなく、業界の中でも一定の影響力を持っていたり、自分のデザイン事務所に入りたいと思ってくれるデザイナーがいることが条件になるので、個人事業主としてある程度の実績を積んで、デザインが認められた段階でデザイン事務所としての法人化を検討すると良いかもしれません。
デザイナーとして独立して成功しやすい人とは?
デザイナーとして独立して成功しやすい人は、以下のような人です。
- 世界的な賞を受賞している
- 大手デザイン事務所・広告代理店出身
- 決裁権のある担当者との人脈が豊富
世界的な賞を受賞している
デザイナーとして、世界的な賞を受賞している場合は、独立しても案件を獲得しやすいです。
特に、デザイナーの場合は会社ではなくデザイナー自身に頼みたいということが多いでしょう。
そのため、デザイナーが会社に所属している場合は、なかなか案件として頼みにくくても、独立した途端一気に案件が来るということも多いです。
大手デザイン事務所・広告代理店出身
大手のデザイン事務所出身や大手の広告代理店出身者の場合は、デザイナーとして独立しても案件を受けやすいことが多いです。
これは、大手のデザイン事務所や広告代理店から独立したという肩書きで、最初は案件を獲得できることが多いためです。
ただし、最初から肩書きに頼って営業している場合、1回目は依頼してもらえることがあっても、クオリティなどがクライアントの基準に満たない場合は、継続契約がなくなってしまいます。
その点で、プレッシャーも大きくなるので大手デザイン事務所出身や広告代理店出身という看板を使いたい場合は、看板に負けないようなスキルを身につけた上で、独立すると良いでしょう。
また、活躍しているデザイナーの中には電通や博報堂など大手の広告代理店出身者が多いのも事実です。
決裁権のある担当者との人脈が豊富
デザイナーとして独立する際には、決裁権のある担当者との人脈が豊富なことも重要でしょう。
決裁権とは、その人が自分の一存でデザイナーの採用可否を決められるということです。
デザイナーとして独立する際には、人脈が重要になると言われることも多いですが、必要なのは決裁権のある人との人脈になります。
一番イメージしやすいのは、社長との人脈でしょう。
社長の場合は、自分が気に入ったデザイナーに仕事を依頼するのが簡単なので、社長との人脈がたくさんあれば、そのぶん案件を獲得しやすいとも言えます。
また、広告代理店の担当者などとも人脈があることで、プロジェクトごとにデザイナーとしてアサインされる可能性もあります。
このように、決裁権のある担当者との人脈が豊富だと、案件を獲得しやすいので独立した後も継続的に案件を受注しやすいとも言えるでしょう。
<関連記事>
デザイナーとして独立する際の注意点とは?
デザイナーとして独立する際の注意点は、以下の3つです。
- ポートフォリオを充実させる
- 実装部分まで行えるようにする
- SNSで実績を公開する
ポートフォリオを充実させる
デザイナーとして独立する際には、ポートフォリオを充実させることが重要です。
デザイナーと言っても、グラフィックデザインやインテリアデザイン、キャラクターデザインなど様々な分野がある中で、自分がどの分野に長けているのかを明確にするためには、ポートフォリオが重要になります。
また、デザインと一口に言っても、ポップなデザインからシリアスなデザインなど様々なデザインがあるでしょう。
その中で、クライアントが要望するようなデザインができるかどうかは、ポートフォリオを見て確認することになります。
そのため、ポートフォリオを充実させて様々な種類のデザインができることを証明することで、クライアントから案件を獲得できる可能性が高いと言えるでしょう。
実装部分まで行えるようにする
デザイナーとして独立する際には、デザインの実装部分までに行えるようにすると良いでしょう。
特に、WEBデザインの場合はWEBデザインだけではなく、その後のコーティングなどもできるようになると、案件をまるまる受注することができ利益率を高めることが可能です。
そのため、WEBデザインを中心にデザイン業務を行っていきたい場合は、実装までできるようにしましょう。
その他にも、キャラクターデザインなどでは、ただデザインを平面上に作成するのではなく3Dモデリングができるなど、より具体的にデザインを形に起こせるような実装を行えるようになると、コンペなどでもアピールしやすいです。
SNSで実績を公開する
SNSで実績を公開することも、デザイナーとして独立するためには重要です。
特に、最近ではInstagram経由で案件を獲得するデザイナーも多くなっています。
デザインの場合、自分が気に入ったデザインを描けるデザイナーに対して依頼をするということが多いです。
そのため、自分が作成した過去のデザインなどをSNSで公開して、多くの人の目につくようにすることで、依頼が受けられる場合があります。
一方で。SNSで実績を公開する際には、企業の依頼を受けて作成したデザインの場合はクライアントからの許可が必要になることもあるので気を付けるようにしましょう。
また、トレースの場合はそのことを明確に記載していないと、パクリとしてSNSが炎上してしまう可能性もあるので、SNSの運用の点についても注意するといいです。
まとめ
デザイナーとして独立する際には、過去の実績が重要になり、その点でポートフォリオが充実していることは大きなメリットでしょう。
また、大手の広告代理店に所属している人の場合は、クライアントの規模も大きく、その点で社会的影響力の高いデザインに携わることができるので、デザイナーとして独立する際には有利と言えます。
経営サポートプラスアルファでは、個人でも法人でも独立を少しでも考えている人のご相談に乗らせていただいております。
相談は何度でも無料なので、お気軽にご相談ください。
