最近になり中学校の体育の授業でダンスが取り入れられるなど、ダンスの需要が拡大していると言えるでしょう。
そこで、最近人気なのがダンススタジオの開業です。
しかし、ダンススタジオの開業はうまくいかないと言われることも多いです。
そこで、この記事ではダンススタジオを開業する際に必要な許可や、ダンススタジオを開業して成功するためのポイントについて紹介していきます。
ダンススタジオを開業するための許可とは?
ダンススタジオを開業する際には、「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律」に遵守していることを証明する必要があります。
一方で、風営法の改正で風営法2条1項4号「設備を設けて客にダンスをさせる営業」の規定が削除されたので、客がダンスのみを行う場合は風営法の規制下ではなくなりました。
また、ダンススタジオとしての開業だけではなく、ダンススクールとしても営業をしたい場合は、全日本ダンス協会連合会の認定を受ける必要があります。
そのほかにも、地域によっては条例でダンススタジオを設置できる場所が限定されていることも多いので、注意しましょう。
ダンススタジオで収益をあげる3つの方法
ダンススタジオで収益をあげる方法は、以下の3つです。
- ダンススタジオとしてレンタルをする
- 自社でダンススクールを運営する
- ナイトクラブとして営業をする
ダンススタジオとしてレンタルをする
ダンススタジオの収益化方法として一番ポピュラーなのが、スタジオとしてダンススクールにレンタルすることです。
ダンススタジオとしてレンタルするには、ダンススクールの講師の人と直接契約をする場合もあれば、スペースのマッチングサイトを利用してダンススタジオとしてレンタルすることもあります。
1時間〇〇円という形でレンタルすることが多く、立地や広さによって利用料が変わることが多いです。
また、ダンススタジオとしてレンタルする場合は、毎月固定の曜日にレンタルするという形も多く、安定した収入を見込むことができます。
一方で、ダンススタジオとしてダンサーや講師にレンタルする場合は、アイドルタイムができてしまう可能性も大きいのがデメリットです。
また、直前で予約がキャンセルになってしまうと、想定していた収入を得られない可能性もあるでしょう。
このように、ダンススタジオとしてレンタルする場合は、アイドルタイムを生んでしまう可能性がある点については注意しましょう。
自社でダンススクールを運営する
ダンススタジオとして開業して、自社でダンススクールを運営することも多いです。
ダンススクールの需要は拡大してきており、特に数年前に体育の授業でダンスが取り入れられた際には、ダンススクールの需要も拡大していきました。
このような背景から、ダンススクールの需要は今後も拡大していくと考えられるでしょう。
特に、最近ではダンスは女性だけのものではなく、男性も行うものという認識になってきています。
そのため、子供にダンスを習わせたいという親御さんも多く、自らダンスを習いたいという子供も多いです。
また、ダンススクールは、子供向けの習い事という認識ではなく、大人でもできる習い事として認識されています。
ここで、子供に人気の習い事であるスイミングと比較すると、スイミングの場合は子供のうちはスイミングスクールに通っている人も多いですが、大人になってからもスイミングを競技以外で習う人はそこまで多くないのが現状です。
一方で、ダンスは子供の頃から継続して習うことが多く、高齢になってからも趣味として行うことも多いです。
そのため、ダンススクールを開業する際には、子供向けのレッスンだけではなく、大人になってからでも続けられるような大人向けのレッスンも展開していくといいでしょう。
また、高齢者には社交ダンスなどダンスの種類を変えたレッスンを展開していくことで、より多くの年代の客層を獲得できます。
ナイトクラブとして営業をする
ナイトクラブとして営業するのも、ダンススタジオの活用方法のひとつです。
風営法の改正で旧風営法2条1項4号「設備を設けて客にダンスをさせる営業」の規定が削除されたことで、ダンスのみの場合は風営法の対象ではなくなりました。
しかし、ナイトクラブとして営業する場合には、別途特定遊興飲食店営業が必要になりました。
そして、ダンススタジオ風ナイトクラブとして利用するのも、ダンススタジオの活用方法の1つです。
ナイトクラブとして利用する場合は、若者向けではなくどちらかというと高齢者向けという認識が大きいでしょう。
また、社交ダンスができるナイトクラブとして運営することで、より多くのニーズを獲得することができます。
ダンススタジオを開業して成功するための3つのポイント
ダンススタジオを開業して成功するためのポイントは、以下の3つです。
- SNSを利用した集客
- 有名ダンススクールとの提携
- ダンス以外の使い道の提案
SNSを利用した集客
ダンススタジオを開業した際の集客方法として一番有効なのが、SNSを利用した集客です。
ダンススタジオを利用したいと思っている人の多くが、若い年齢の人になります。
大学のダンスサークルなどでもダンススタジオを利用したいという需要があるでしょう。
そのような需要に対して、SNSを利用してダンススタジオとしても貸し出していることをアピールすることができれば、多くのニーズを獲得できるかもしれません。
特に、ダンスをする人は若い人が多いので、InstagramやYouTube、tiktokなど、ダンスをしている年代が見ているような媒体を利用するのが良いでしょう。
Instagramでは、ダンススタジオとしての特徴やダンススタジオとしての活用方法などを、写真をつけて投稿していくことで多くの人に周知できます。
YouTubuやtiktokでは、ダンススタジオを使ったダンスの風景を公開することで、ダンススタジオとしても使えることを多くの人に周知できるでしょう。
有名ダンススクールとの提携
ダンススタジオとして開業して成功するためには、有名ダンススクールとの提携も一つのポイントです。
有名ダンススクールの場合は、フランチャイズという形でダンススクールの開講を行っている場合があります。
そこで、自分のダンススタジオを使って、有名ダンススクールとの提携ができれば、アイドルタイムを作ることなく、ダンススタジオを利用することが可能です。
一方、フランチャイズとして有名なダンススクールと提携する場合、フランチャイズ料がかかり、その他にも初期費用として数百万円かかる場合もあるので、その点については気をつけるようにしましょう。
ダンス以外の使い道の提案
ダンススタジオとして開業して成功するためには、ダンス以外の使い道を積極的に提案していくことも重要でしょう。
ダンススタジオは、ダンスのためにしか使えないと思われがちですが、広い空間で鏡がたくさんあるなど場所として特徴があるので、使い道を考えればダンス以外のことにも使うことができます。
例えば、広い面積を生かして子供向けの体操教室として利用する、もしくはレンタル会議室のように数時間単位で貸し出しを行うなどの利用方法も考えられるでしょう。
その他にも、テレビの撮影スタジオとして提供したり、幼稚園の屋内遊戯場として周辺の幼稚園と提携するなどの使い方もあるでしょう。
このように、さまざまな使い道を提案することができると、ダンススタジオとしてのアイドルタイムを産むことがなくなります。
特に、ダンススタジオの場合は防音設備がしっかりしていることや、立地も駅から近いことが多いなど、場所・施設としてのメリットは非常に大きいです。
ダンススタジオを開業して失敗する理由とは?
ダンススタジオを開業して失敗する理由は、以下の3つです。
- 運営資金を確保できない
- アイドルタイムが多い
- 立地・環境がよくない
運営資金を確保できない
ダンススタジオを開業して失敗してしまう理由の一つに、運営資金を確保できないというものがあります。
ダンススタジオの場合、毎月の利用料を運営資金に充てることになります。
一方で、予約がないと利用料がないので、運営資金を確保できません。
そのため、ダンススタジオを開業する際には、運営資金として半年から一年分は確保しておくことが重要でしょう。
アイドルタイムが多い
ダンススタジオを開業して失敗する理由の一つに、アイドルタイムが多いことがあります。
アイドルタイムとは、何もしていない時間のことで、アイドルタイムは利用料を得ることができません。
そのため、維持費はかかるものの収入を得られないという状況になってしまいます。
このような背景から、アイドルタイムが多いダンススタジオだと、収入が減ってしまい経営が成り立たなくなってしまうことも多いです。
立地・環境がよくない
立地・環境が良くないことでダンススタジオとして失敗してしまうことも多いです。
ダンススタジオは、都内の場合は立地できる条件が決まっているなど、細かい条件があります。
その他にも、地域ごとに条例などでダンススタジオを設置できる場所が限定されていることが多いでしょう。
そのような背景から、利用者のニーズではなく設置できる場所にダンススタジオを設置してしまうことも多いです。
しかし、利用者のニーズに沿っていないとお客様が集まりにくいというのも事実で、結果的に立地・環境の問題からダンススタジオとして経営が成り立たなくなってしまうということもあります。
まとめ
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