測量士について説明した後に、測量士として独立する流れについて、紹介していきます。
そして測量士として独立するには、どうすればいいかについても解説していきます。
測量士として独立するメリット・デメリットについて紹介した後に、測量士として独立する際の注意点について解説します。
これから測量士として独立しようか迷っている方は、ぜひ最後までお読みください。
測量士とは
測量士とは、土地の位置や面積、距離などの測定を実施する仕事です。
建設工事の際には、必ず測量士が測量を実施する必要があります。
測量士の資格は、取得がとても難しいです。
民間資格ではなく、国土交通省国土地理院が管轄する国家資格です。
資格には、測量士とその手前の測量士補に分かれます。
測量士と測量士補では、その難易度がかなり違ってきます。
測量士の資格を取得するには、測量士・測量士補の国家試験に合格したり、大学や養成施設で専門科目を納め、実務経験を積んでいきます。
測量士と測量士補
令和2年11月に実施した測量士・測量士補試験では、測量士176名、測量士補3,138名が合格しています。
測量士の合格率が7.7%、測量士補が30.3%です。
測量士と測量士補では、できることが異なってきます。
測量士に特段制限はなく、測量に関する仕事はすべて行えますが、測量士補については、測量計画の作成ができないことになっています。
測量士補でも現場で測量することは可能ですが、基本的に測量士が作成した測量計画の作成に従って測量していきます。
測量士の試験に合格する以外にも、大学などの規定の単位を取得することで、測量士の資格が得られることはあります。
大学の場合には、卒業後、実務経験を1年以上必要としています。
測量士の仕事内容
測量士の仕事内容というのは、建築・土木の関係の工事をする際に、測量法に則って、測量計画を立て測量実施します。
道路・橋梁・河川・ダム・トンネルといった公共施設を工事する際には、必ず測量が必要となり、測量士の仕事は、重要な位置付けとなっています。
公共事業など様々な建築・土木関係の工事をする際には、測量から始まり、測量の結果を基に工事が行われていきます。
測量士として独立する流れ
測量士として独立する流れは、初めに測量士としての技術を身につけ、実務を経験するために測量会社や測量事務所へ就職します。
測量会社などへ就職し、測量の技術を磨き、現場を経験し取引先との関係を築いていきます。またさらに、他の資格として、土地家屋調査士や行政書士などの資格を取得すると良いでしょう。
十分な技術を身につけ、取引先や関係者との関係も気づけ、独り立ちできるような状態になったら、独立開業していきます。
測量士として独立するには、事務所を構えることもできますが、自宅事務所から始めることも可能です。
はじめは人を雇わずに、一人で活動して行くところが始めるのも良いでしょう。
測量事務所に就職していた時に、関係者や取引先との関係がしっかりと出来ていれば、工事の受注は可能でしょう。
測量士として独立するには
測量士として独立するには、以下のようなことが必要となってきます。
- 測量業者として営業登録
- 測量業者としての登録要件
- 測量業として登録するための費用
測量士として独立するための必要なことについて、それぞれ説明していきます。
【独立するには1】測量業者として営業登録
測量士として独立するには、測量士の資格を取得した後に、測量業者として登録する必要があります。
測量法第55条第1項の中にも、そのように測量業者のことが定義されています。
次に、測量業者としての登録要件について説明していきます。
【独立するには2】測量業者としての登録要件
測量法に基づく測量業者として登録するには、営業所ごとに測量士を1名以上配置することが要件として定められています。
この測量業者とは、「測量法に基づく測量業者として登録した測量士」のことであって、測量士の試験に合格した者や、大学の専門課程を納めて実務経験を積んだだけでいいというわけではありません。
しっかりと、測量業者として登録している測量士の必要があります。
次に、測量業として登録するための費用を説明していきます。
【独立するには3】測量業として登録するための費用
測量業の登録費用は、初回登録による新規申請の場合、法人の登録免許税が90,000円です。
個人の登録の場合には、15,500円または30,000円がかかります。
また、更新の場合には登録手数料が15,500円かかります。
有効期間は、5年間となっているため、有効期間が過ぎると更新料が必要になります。
次に、測量士として独立するメリット・デメリットについて紹介していきます。
測量士として独立するメリット・デメリット
測量士として独立するメリットは、自由に仕事ができるということです。
測量会社や測量事務所に勤務していると、どうしても勤務時間が長くなってしまったり、働き方を自由に選べません。
しかし測量士として独立すれば、自分の裁量で好きなように働けます。
早く帰りたい時には、早めに帰宅もできますし、時間がある時に深夜まで働くことも可能です。
自宅を事務所とすれば、通勤時間が全く無く、家事・育児などをしながら働くことも可能です。
そして測量士として独立するメリット2番目としては、収入が増えるということもあります。
測量会社や測量事務所に入っていたお金が、そのまま全て自分のところに入ってくるため、収入は増えていきます。
測量士として独立するデメリットは、大きなインフラの測量ができなくなるということです。
トンネルや橋、ダム頂き物インフラの測量というのは、測量士にとって醍醐味の仕事ですが、それらの仕事が独立してしまうと入ってこなくなってしまいます。
大規模なインフラの測量を受けるには、地道に実績を積み上げていく必要があります。
次に、測量士として独立する際の注意点について説明します。
測量士として独立する際の注意点
測量士として独立する際に、気を付けることは地籍測量の仕事を受けるように努めるということです。
測量に関連した業務というのは、土木測量、地図測量、地籍測量の3つがあります。
測量会社が受ける仕事のほとんどは、官庁や役所が発注する土木測量です。
しかし、土木測量は、大手の建設会社やその下請けの測量事務所が依頼を囲い込んでいることがほとんどなので、独立して仕事を受けるのは難しいです。
また地図測量の数は限られた仕事です。
そうなると、地籍測量の仕事であれば、測量士として独立した際に仕事を受けられる可能性があります。
依頼者が一般の個人や法人であり、その所有する土地の測量調査になりますので、小回りの利く個人が運営している場合が対応しやすいという特長があります。
ただし、土地の所有権に係る事案では、公的な申請や登録の作業があるため、基本的には、測量士の資格だけで対応できません。
土地家屋調査士や行政書士と協力しながら、作業していく必要があります。
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【まとめ】測量士として独立しよう
測量士とは、土地の位置や面積、距離などの測定を実施する仕事です。
建設工事の際には、必ず測量士が測量を実施する必要があります。
測量会社に勤務した場合の給料は、平均年収450万くらいですが、独立するとその倍の900万や1,000万円を目指せます。
測量士として、独立できる準備が整ったら、独立してみましょう。
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